東海道新幹線のぞみに喫煙車両があった
2020年3月まで、東海道新幹線のぞみには喫煙車両（座席のところで喫煙が可能な車両）がありました。2020年3月31日に、東海道新幹線から700系が引退したことで喫煙車両が廃止となり、東海道新幹線のぞみは全席禁煙の新幹線となりましたが、それまではそんな車両が存在していました。
この話は、のぞみに喫煙車両が存在することを知らなかった私が、朝の寝ぼけた頭で予約を取り、何も知らずに乗り込んで受けた衝撃を記事にしています。
喫煙者の方には大変申し訳ない話で、サイトの運営にも関係ない話になりますがご了承下さい。
東海道新幹線のぞみに喫煙車両があった
今日、そんな新幹線「のぞみ」に完全喫煙車というものが存在していることに初めて気が付きました。
何を今更、バカかお前はと仰る方もいると思いますが、タバコに対してかなり厳しくなったこのご時世に、そのような車両が生き残っているとは全く想像をしておらず、正直けっこうビビりました。
「のぞみ」ではない、「ひかり」や「こだま」に喫煙車両があるらしいことは多少知っていましたが、普段何も考えずに「のぞみ」に乗ると、アナウンスで喫煙所は何号車付近といった放送がかかっている気もしたので、「のぞみ」＝全席禁煙（喫煙所ありパターン）との認識に勝手になってしまっていたようです。
出張生活が続いていた
本業の方で、出張生活を続けることとなってしまって以降、何年間も新幹線のぞみで出張を繰り返す生活を続けておりました。
正直なところ、東海道新幹線「のぞみ」に何回乗ったかを覚えていませんが、同じような生活をしている方であればご想像つくと思いますが、早朝新幹線で死んだように寝る、あれを何年か続けておりました。
エクスプレス予約
乗る車両は、エクスプレス予約をスマホで見て、空いていそうな場所を直前に選んで乗るようにしていましたが、どうやら偶然にも喫煙車両にあたったことがなかったらしく、予約画面の表示に喫煙車としっかり書かれているものがあることすら知らずにおりました。
突然のヤニ臭と視界不良が発生
この日も、寝ぼけ頭で何も考えずにスマホで座席予約を取り、そのままフラフラと新幹線に乗り込み、おにぎりとお茶で朝ごはんにするかと思って席に座りました。
が、その瞬間の違和感。これはもう想像を絶するものがありました。
すぐ目の前にタバコ吸いながら足を組むおじさん。頭に思い浮かぶのは「ヤバイ」という単語しかなく、ヤンキーかその筋の方が、堂々と電車で、しかも新幹線でタバコ吸ってるといった感じで、もし車掌がそばにいたなら、即捕まえてくれと言いに行ったと思います。
その勢いで周りを見回してみたところ、周囲のおじさん達全員がモクモク状態に。
喫煙車両を予約していた
視界はすぐに真っ白＆ものすごいヤニ臭で、あちこち見まわして目の前にある車両案内図を見てやっと寝ぼけ頭でも理解することができました。
そうです。ここは喫煙車輛のど真ん中でした。
この画像を見てしまうと、頭の中はもはや真っ白という状態で言葉もなく、早朝からこんな新幹線往復生活をせざるを得ない状況や、寝ぼけ頭もあって何も考えていない自身の愚かさ、モクモクするタバコの煙で涙がポロリとでてしまいました。
車両変更はせずでいた
出張者で満員の早朝新幹線の混雑ぶりを考えると、今更自由席に座席変更も難しいでしょうし、そもそも死体のように新幹線で寝ようと思っていた身体のため、車掌さんに頼むといったことをする気力もありませんでした。
そのため、色々な意味でイライラはするものの、モクモクの中で過ごして耐えることにしました。
寝ることも叶わず、嫌煙について考えてみた
さすがにこの状況では落ち着いて寝ることもできませんでしたので、いつ頃からこんなに嫌煙な世の中になったんだろうといったことを、ぼーっと考えることにしました。
というのも、かく言う私もかつては普通の喫煙者で、車や電車や会社でも当たり前にタバコを吸って過ごしており、キーボードをヤニで汚して掃除機かけたりしていた記憶もあります。
そんな自分ですら煙に対してムカッっとするような状態になっているので、世界的な禁煙ブームは相当凄かったんだろうと思います。
先日、今では信じられない昭和のランキングがネットニュースで話題になっていましたが、「電車でタバコを吸う」「飛行機でタバコを吸う」「病院待合室でタバコを吸う」がランキングTOPにいたようでした。
今の若い人にこの光景を見せたら、やはり相当ショッキングな印象を受けるのだろうとは思ってしまいました。
おわりに
久しぶりに昭和へタイムスリップを実感することができた数時間の旅になったというお話でした。もちろん、喫煙も権利ですし、分煙してれば特に問題はないと思ってはいますが、意外とあちこちのオジサン方がゴホゴホと少々重い咳をしていたので、それが少々気にはなりました。
喫煙者の皆さん、健康には是非ともご注意を。